いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
なんで…?
どうしてイヤじゃないんだろう。
分からない……分からない…。
久世玲人の唇が何度も首筋を這い、やっぱり、くすぐったい。
ピリッと小さな痛みが走り、キスマークを付けられたのが分かった。
どうしてだろう。
分からない。
分からない。
何で。
優しく触れてくるその手は、私を恐がらせないように、安心させてくれる。
「菜都…」
耳元で甘く囁かれ、胸がぎゅうっと締め付けられる。体がぞくぞくする。
されるがまま、何も返さない私を久世玲人が顔を上げて見つめてきた。涙で視界がぼんやりするけど、その瞳には熱が篭っているのが分かる。
分からない。
分からない…。
――――いや…違う。
分からないんじゃない。
――――もう、分かりきってる。
イヤじゃない理由。
もう、私は分かっている。
これは、きっと。
きっと……。
私は、久世玲人が――――好き、なんだ。
どうしてイヤじゃないんだろう。
分からない……分からない…。
久世玲人の唇が何度も首筋を這い、やっぱり、くすぐったい。
ピリッと小さな痛みが走り、キスマークを付けられたのが分かった。
どうしてだろう。
分からない。
分からない。
何で。
優しく触れてくるその手は、私を恐がらせないように、安心させてくれる。
「菜都…」
耳元で甘く囁かれ、胸がぎゅうっと締め付けられる。体がぞくぞくする。
されるがまま、何も返さない私を久世玲人が顔を上げて見つめてきた。涙で視界がぼんやりするけど、その瞳には熱が篭っているのが分かる。
分からない。
分からない…。
――――いや…違う。
分からないんじゃない。
――――もう、分かりきってる。
イヤじゃない理由。
もう、私は分かっている。
これは、きっと。
きっと……。
私は、久世玲人が――――好き、なんだ。