いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
久世玲人に引き連れられるまま、着替え専用として使っている空き教室へと入った。
「さっさと着替えろ」
そう言ってドカッと椅子に座り、「ありえねえ」などとまだ文句をブツブツ吐いている。
私もあの衣装はありえないと思っていたけど、……そんな露骨に態度に出さなくても…。
そこまで不愉快そうにされると、逆に傷ついてしまう。
そりゃ、全然似合わないって分かってるけど、不評すぎる…。頑張って着た勇気だけでも称えてくれればいいものを…。
軽くへこんでいると、久世玲人はまたイラついたように私に向かった。
「何してんだよ。さっさと脱げ」
「脱げって…。あ、あの…できれば外で待っててもらいたいんだけど…」
「いいから、早く着替えろ」
いいからって、私はちっともよくない…。
しかし、外に出てと押す勇気は今の私にはなく…。
早々に諦めながら、衣装に手をかけた。幸い、着替えやすい構造になっている。
一応、見えないように着替えることはできるけど、これはこれで恥ずかしい…。
恥ずかしさをグッとこらえながら着替えていると、久世玲人が突然立ち上がり、私の元にやってきた。
「菜都、さっきの説明しろ」
「えっ…!?」
ていうか、今まだ着替えてるんだけどっ!?
脱ぎかけのブラウスが肌蹴ないよう慌てて手で押さえるけど、久世玲人は気にした様子もなく目の前に立ちはだかる。
「飲み物作る仕事って俺に言ったよな?どういうことだ」
「いやっ…あのっ…そうなんだけどっ…」
「どうしてあんなの着たわけ?」
「え、とっ…あれはっ…」
いきさつを説明したいところだけど、この状況と久世玲人の様子に焦ってなかなか説明できない。
あたふたと焦っていると、久世玲人は「はぁー…」とため息を吐きながら私をゆっくりと引き寄せ、腕の中に閉じ込めた。
「さっさと着替えろ」
そう言ってドカッと椅子に座り、「ありえねえ」などとまだ文句をブツブツ吐いている。
私もあの衣装はありえないと思っていたけど、……そんな露骨に態度に出さなくても…。
そこまで不愉快そうにされると、逆に傷ついてしまう。
そりゃ、全然似合わないって分かってるけど、不評すぎる…。頑張って着た勇気だけでも称えてくれればいいものを…。
軽くへこんでいると、久世玲人はまたイラついたように私に向かった。
「何してんだよ。さっさと脱げ」
「脱げって…。あ、あの…できれば外で待っててもらいたいんだけど…」
「いいから、早く着替えろ」
いいからって、私はちっともよくない…。
しかし、外に出てと押す勇気は今の私にはなく…。
早々に諦めながら、衣装に手をかけた。幸い、着替えやすい構造になっている。
一応、見えないように着替えることはできるけど、これはこれで恥ずかしい…。
恥ずかしさをグッとこらえながら着替えていると、久世玲人が突然立ち上がり、私の元にやってきた。
「菜都、さっきの説明しろ」
「えっ…!?」
ていうか、今まだ着替えてるんだけどっ!?
脱ぎかけのブラウスが肌蹴ないよう慌てて手で押さえるけど、久世玲人は気にした様子もなく目の前に立ちはだかる。
「飲み物作る仕事って俺に言ったよな?どういうことだ」
「いやっ…あのっ…そうなんだけどっ…」
「どうしてあんなの着たわけ?」
「え、とっ…あれはっ…」
いきさつを説明したいところだけど、この状況と久世玲人の様子に焦ってなかなか説明できない。
あたふたと焦っていると、久世玲人は「はぁー…」とため息を吐きながら私をゆっくりと引き寄せ、腕の中に閉じ込めた。