いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
サラリと呼び捨てされたことより、「解消しない」ということに衝撃を受けて、思わず「何でですか!!」と詰め寄った。


「何でって、また他の奴探すのも面倒くせえし」

「そんなっ!!久世君なら彼女になりたい子、いっぱいいますよ!!」

「そういう奴が面倒なんだよ。お前でいい」


で、いいって…。


「何で私!?ただの通りすがりだったのに…!!」

珍しく反抗を見せる私に、久世玲人は「いちいちうるせぇな…」と眉を寄せ、だんだん険しい表情になっていった。


「つーかさ、俺の彼女になるのがそんなにイヤなわけ?」

ああ?と、とびきりの恐ろしい表情で私を睨みつけてきた。








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