いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
ひいぃっ!!こここ恐い…!!


「そ、そういうわけじゃ…」

「じゃ、もういいだろ。しつけえんだよ」

「は、はい…」


もちろん、このまま反抗を続けることなんて私には恐ろしくてできず、半ば脅されつつではあったが「彼女」でいることを了承するハメになってしまった。


私ってなんて不幸…。


へなへなと体の力が抜けていく。

なけなしの勇気を振り絞って「彼女」を降りようとしたのに、あえなく撃沈となってしまった。


「やっぱりね」と言う春奈の顔が浮かぶ。



もう逃げられないかもしれない…。

あいにく、私が「彼女」になったことは周知の事実になっている。


小心者の私は、この状況を泣く泣く受け入れることしかできなった。

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