いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
Step2

焼きそばパンの優しさ

彼女騒動も日にちが経過するにつれ随分おさまり、だんだんとこの異色カップルを学校のみんなは受け入れ始めたようだった。

久世玲人の言った通り、騒がれるのは最初のうちだけだった。


しかし、一部の人たち(特にサエコ)からはまだやっかみを言われるけど、人って慣れるもんで、いちいち傷付かなくなってきた。

耐性ってやつかもしれない。


クラスの子たちとも普通に会話できる仲にまで修復できたけど、やはりまだ一線を引かれているような感じだ。


変わらない態度で接してくれるのは春奈くらいだろう。


佐山君も、私が彼女だと肯定したあの日から、あんまり話していないように思う。


< 59 / 446 >

この作品をシェア

pagetop