いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
久世玲人も相変わらず毎日学校に来ることはなく、私たちの関係性は何の変化もない。

もちろん、カレカノらしさなんて1ミリもない。


……あっても困るけど。


接触するのは、久世玲人が学校に来ているときだ。なので、彼が普段どういう生活をしているのかなんて全く知らない。

連絡先すら知らないし。


こんな私たちだから、さすがに学校では少しの間だけでも…と、お昼ご飯は一緒に食べることになっている。

久世玲人の提案(命令)に逆らえなかった。


逆を言えば、久世玲人がいなければ、私はお昼ご飯を1人で食べることになる。


これを言うと、春奈がまた心配して一緒に食べようとしてくれるから、秘密にしている。

春奈にも、クラスでの付き合いってもんがあるだろうし。


< 60 / 446 >

この作品をシェア

pagetop