いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
うわ…。

久世玲人も、こんな笑顔ができるんだ…。


不覚にも、一瞬ドキッとしてしまった。

だって、いつも眉を寄せてしかめっ面をしているから、笑顔なんて見たことなかった。


「久世君、いつもそういう感じでいたらいいのに」

「は?」

「疲れない?だって、ココ、いつも寄ってるから」

言いながら、自分の眉間を指差した。


今みたいに穏やかな方が、きっといろんな人から受け入れられそう。

ますます女子からの人気が上がりそうだけど、絶対その方がいいと思う。


今の久世玲人は全然恐くない。


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