いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
順調にクジ引きが行われるなか、佐山君がクジを引きに教卓前に出てきた。


佐山君はどこの席になるんだろう…。

やっぱり、まだ少し気にしてしまう自分がいる。



「佐山いいなー」

友達から羨ましがられている佐山君が引いたのは、窓際の一番うしろの席。人気が高い席だ。


うらやましい…と思いながら友達と談笑する佐山君を見ていると、一瞬、佐山君はチラッとこちらに顔を向けた。


……ん?今、目が合った?


そう思ったのもホントに一瞬で、先ほどと同じように友達と一緒に喋っている。


気のせいか…。
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