いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
こりゃ、女子からモテるはずだ…。

佐山君のイイ人ぶりにジーンと感心しながら、改めて、その人気の理由を実感した。


「ありがとう、佐山君。……すごく、嬉しい」


佐山君の気遣いが嬉しくて素直にお礼を言うと、「い、いや…」とパッと視線をそらされた。



このまま佐山君の優しさに甘えたくなったけど……。

ダメだダメだ…。

佐山君まで巻き込むわけにいかないよ…。


こんな私にまで気遣ってくれるだけで充分だ!


心配かけないように、頑張らなきゃ…!!

よし!

心の中で気合をいれた。



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