いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
おろおろしている私をよそに、久世玲人はひどく冷静に「いいから帰れ」と言い放ち、ゴロッとベンチに仰向けに寝転がった。
どうやら、私の相手をする気はないらしい。
久世玲人がそう言うなら…。
「では、さようなら」と帰りたいところだけど…。
さすがに、こんなケガ人を放って帰るなんて私にはできない。いくら久世玲人でも。
この人と関わると、ほんとろくなことがないな…。全然平和じゃないよ…。
ガックリしつつも、おそるおそる声をかけた。
「ねぇ…久世君…。傷の手当てしなきゃ…。うち、この近くだからさ」
こんな私の優しい言葉にも、久世玲人は何の反応も見せない。ベンチに寝たままだ。
どうやら、私の相手をする気はないらしい。
久世玲人がそう言うなら…。
「では、さようなら」と帰りたいところだけど…。
さすがに、こんなケガ人を放って帰るなんて私にはできない。いくら久世玲人でも。
この人と関わると、ほんとろくなことがないな…。全然平和じゃないよ…。
ガックリしつつも、おそるおそる声をかけた。
「ねぇ…久世君…。傷の手当てしなきゃ…。うち、この近くだからさ」
こんな私の優しい言葉にも、久世玲人は何の反応も見せない。ベンチに寝たままだ。