【COLORS②】ウィルスバスター 鬼の棲む街
妃奈……

彼女は俺を睨みつけると、所持していた拳銃を手に取った。

こういう時、正気でない彼女と闘う気はない……しかし抵抗しなければ自分が殺されてしまう。

もはや、『目を醒ませ!』と言うこと無駄なのだろうか。



「どうする?このまま何もせずに死を待つのか。仲間に殺される感覚、最高だろ?」


カチャ……


妃奈の指が引き金にかかる。

俺にはどうすることもできないのか。



「妃奈〜ぁぁっ!!」

俺は妃奈に銃を向けることはできなかった。例えこのまま死ぬことになってもアイツだけは……




ズキュン------------!!!!!




< 17 / 21 >

この作品をシェア

pagetop