【COLORS②】ウィルスバスター 鬼の棲む街

「なんであいつが倒れているんだ」

「簡単なことさ」


なんだ〜塩さんが倒してくれたのかぁ。

「俺もさ──組織から今日渡された新作の銃だったから威力がどれ程か分からなかったんだけど。いやぁ〜これ程までとはな、まだ右手がジンジンしてるよ」

「相変わらずですね……」

人を疑わないと言うか、その素直な性格、たまに羨ましくもなる。

「確認なんですけど、こいつまた起き上がったりしないですよね？」

「そりゃ、大丈夫だろ。この銃には細胞組織を破壊するなんとかって薬品が入ってるって言ってたから」

「……あなたのそのいい加減なとこ好きデス」

そんな危ないモノぶっ放したのかよ。

ｿﾞｸｯ……

弾を外した時のことは──考えないようにしよう。



「じゃぁな、俺は今回の任務の報告もあるし、先に戻るな。あとで妃奈と組織に来い、好きなものおごってやるよ」

「了解！」