JUNKー衝動ー
「休みの連絡がきてなくてな。
ここら辺は物騒だから、連絡は必ず入れろっつったのに」

…確かに連絡がきてないとか誰かがいってた気がする。


「さぁ……知りません」

「そうか…。
風邪気味とかには見えたりしなかったか?」

俺が軽く頭を横に振り、否定してもなお、問い続ける店長。

一応考えてはみるものの全然心当たりなど無い。


「…いいえ。」

「そうか…。
ま、馬鹿は風邪をひかない、とかいうしな」

有り得ないか、とアキラが此処にいたら五月蝿くなりそうな一言。


「じゃ、また明日な。
雨、降ってるけど傘持ってんのか?」

「…はい」

「流石」

…いや何が?
店長の中で俺は一体どういうイメージなのか…。


「できたら、アキラにメールとかしてくれ」と、
言われた後、店長とは別れた。

メアドはアキラの面倒を見始めた最初にアキラに強引に交換させられた。
面倒だったので一言『どうした』とだけメールした。



――そして、雨が降りそぼる街へと出た。

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