JUNKー衝動ー
「…なぁ、あんた…
……?」
問い掛けようとして止めた。
というか、止まった。
視界に少女がうずくまったのが入る。
「…どうした?」
怪我でもしたのか。
そう思い距離を詰め、顔を近づけ
再度「どうした?」と尋ねた。
少女はうずくまった体制のまま、
両耳をふさいで首を振る。
普通この動きは何かの返事の“NO”という意味だが、
このタイミングのそれはどういう意味だ。
少女はただただ首を振る。
…何故だか、その仕草が妙に痛々しく感じ
俺は無意識に彼女の腕を掴んでいた。
突然掴まれたのに驚いたのだろう、
彼女は動きを止め、目を見開いて俺を見つめた。
凝視してくる彼女を見つめ返して、
「大丈夫だから」
…何が大丈夫なのか、そうじゃないのかは、俺にも解らなかったが
それだけ言って掴んでいた腕を引き上げ、
無理やり立たせた。
当然少女は吃驚していた。
が、俺は気づかない振りをして歩き始めた。
少女の手を引いて。
勿論、アパートへ帰るため。
もっとも、彼女にとっては違うのだけれど…。
しかし彼女は何の抵抗もせず、
引かれるままついて来た。
意外に思い、後ろに振り返ると、
俯き歩く彼女がいる。
その歩き方はよたよたと頼りなく、力無い。
前を見なきゃ危ないとは思いながらも
彼女から目が離せない。
ふと目線を下げると白い細い華奢な足が見えた。
そこで俺は彼女が裸足なのを思い出した。
「…あー」
声をあげると咄嗟に顔を上げる少女。
少女は不思議そうな顔をしたが、
俺にとっては彼女が不思議だ。
…どうしようか。
とりあえず、このまま歩かせるわけにはいかない。
あどけない顔の彼女を見やりながら考える。
…よくよく考えると彼女は幾つなんだろうか。
雰囲気的に彼女は幼い。
どう見積もっても高校生。未成年だろう。
…彼女が何故この街に…?
(…さっきから疑問ばっか出てくんな…)
そんなに自分は彼女の事を知りたいのか。
ふっと、浮かんだ言葉が可笑しくて口角が上がった。
(…ロリコンかっつの)
アホな考えを打ち消して、
その場にしゃがんだ。
……?」
問い掛けようとして止めた。
というか、止まった。
視界に少女がうずくまったのが入る。
「…どうした?」
怪我でもしたのか。
そう思い距離を詰め、顔を近づけ
再度「どうした?」と尋ねた。
少女はうずくまった体制のまま、
両耳をふさいで首を振る。
普通この動きは何かの返事の“NO”という意味だが、
このタイミングのそれはどういう意味だ。
少女はただただ首を振る。
…何故だか、その仕草が妙に痛々しく感じ
俺は無意識に彼女の腕を掴んでいた。
突然掴まれたのに驚いたのだろう、
彼女は動きを止め、目を見開いて俺を見つめた。
凝視してくる彼女を見つめ返して、
「大丈夫だから」
…何が大丈夫なのか、そうじゃないのかは、俺にも解らなかったが
それだけ言って掴んでいた腕を引き上げ、
無理やり立たせた。
当然少女は吃驚していた。
が、俺は気づかない振りをして歩き始めた。
少女の手を引いて。
勿論、アパートへ帰るため。
もっとも、彼女にとっては違うのだけれど…。
しかし彼女は何の抵抗もせず、
引かれるままついて来た。
意外に思い、後ろに振り返ると、
俯き歩く彼女がいる。
その歩き方はよたよたと頼りなく、力無い。
前を見なきゃ危ないとは思いながらも
彼女から目が離せない。
ふと目線を下げると白い細い華奢な足が見えた。
そこで俺は彼女が裸足なのを思い出した。
「…あー」
声をあげると咄嗟に顔を上げる少女。
少女は不思議そうな顔をしたが、
俺にとっては彼女が不思議だ。
…どうしようか。
とりあえず、このまま歩かせるわけにはいかない。
あどけない顔の彼女を見やりながら考える。
…よくよく考えると彼女は幾つなんだろうか。
雰囲気的に彼女は幼い。
どう見積もっても高校生。未成年だろう。
…彼女が何故この街に…?
(…さっきから疑問ばっか出てくんな…)
そんなに自分は彼女の事を知りたいのか。
ふっと、浮かんだ言葉が可笑しくて口角が上がった。
(…ロリコンかっつの)
アホな考えを打ち消して、
その場にしゃがんだ。