JUNKー衝動ー
鼻を手で覆わせながら、店を出た。



店の外の裏路地には似たような仕事の奴か、酔っ払いしかいない。


ここでも酒の臭いがすることに思わず顔をしかめる。

しかも、どっかの酔っ払いが近くで吐いたらしく、あの独特の酸っぱい臭いもした。



だんだん歩き出したくも無くなってきた時、アキラが追い付いて来た。


「何で置いてくんすかぁ?!」

「遅いから」

「そんなバッサリ……」

ガックリと肩を落とすアキラ。
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