噂の姫!?
「いや……ホント、あの…ちょっと」
ジリジリと近づいてくる隼人…
私も、それに合わせて後ろに下がるが、壁においやられてしまった。
「もう、逃げれないよ」
「あ…いや…その…」
私は、怖くて目を瞑った。
「こんな風に男においやられたら、桜どうするつもり?」
「え?」
男は私の顔の近くで止まっていた。
「こうしてれば、可愛いのに…」
「え?」
顔を上げると唇と唇が重なった。
「!!!」
隼人はすぐに離れて
「今回は蹴らなかったな。じゃあまたな桜」
そう言って何かをヒラヒラさせながら去っていった。