噂の姫!?
よりによって最後なんて……
ついてない……
一人で落ち込んでいると藤堂先輩がやってきた。
「藍空 桜さんあなた何番でしたの?良かったらあたくしと交換します?」
「は?なんで?」
「わたくしは1番ですのよ。一番目立つ一番、負け犬のあなたでも、輝きたいでしょ?だから、差し上げようかと――…」
「いりません!!!」
「な!?」
「あたしは、正々堂々と勝負します!!先輩もその胸パットでしょ?」
私は嫌味たっぷりの笑顔を作った。
「ふ…ふん!!じゃあ、負けても知りませんわよ」
「いいですよ、先輩も分かってますよね?や・く・そ・く」
「し…失礼しちゃうわ!!まぁ、負けて学校から出て行く落ちよ!!まぁ、がんばってくださいね!!オホホホホ―――!!」
そう言って私達の前から消えた。
いや、あの胸はないわ……
だってあの体型で
Dカップくらいあったらおかしいでしょ―――…
「桜!!呼んでるよ」
「誰が?」
「あの人……知り合い?」
「!!、ちょっと行ってくる」
「え?桜!!」
私は、走って隼人のもとに向かった。