同居から始まる恋もある!?
「おまえも、サチが好きなんだろ」
シンと静まり返った空間に、律の声が融ける。
言葉って単純だ。
どんなに複雑な感情で、色んな想いがぐちゃぐちゃになってたとしても、それにコトバを与えるだけで一気に形をつくるのだから。
結局は、自分の気持ちでさえも、気づかない振りをしていただけなのかもしれないな。
「サチは、俺にとって誰よりも特別な女の子だよ」
ハッキリと言える。
いつだって、なにがあったって、それだけはずっとずっと変わらないんだ。