同居から始まる恋もある!?
芹生はそう言って、ぱたりと床に倒れこんだ。
「ちょっと、どうしたの!?」
驚いて声をあげるわたしに、へらりと笑いながら、「足、痺れちゃった」と漏らす芹生に、思わず脱力してしまう。こんな25歳、いくら美形でも絶対嫌だ。
期間限定、という言葉に逃げた。
しまいこんだアルバムを偶然見つけて、ページを捲る感覚に少し似ている。
あの頃抱いた感情を思い出して、懐かしいと振り返る。
辿り着いた今に不満なんてないはずなのに、過去の記憶は時を経るごとに輝きを増して、どうしても手にしたくなるのだ。