同居から始まる恋もある!?
「なんてね。ていうか、律、覗いてた?悪趣味すぎ」
「芹生」
立ち上がって、カウンターへ戻ろうとしたとき、ぐっと肩を掴まれて、そのままの勢いで壁に叩きつけられた。
「つぅっ」
「サチ、泣いてたぞ」
ハッとして顔をあげる。律は、真剣な目をして俺を見る。
「おまえが、泣かしたんだ。理解出来てんの?」
「……っ」
「大切なんだろ?なのに、どうして追いかけないんだよ!おまえだって、」
カッと頭に血が昇る。
わかりたくないくらいに、わかってる。
ほんとは、もうとっくに気づいてた。