同居から始まる恋もある!?
「うん、好き。そう、そうだ。それが一番しっくりくる」
「あの……、いきなり何?わたし…、意味が全然わからないんだけど」
声を上げるサチに、思わず笑いが零れる。
「やっぱりわたし、妹?キョウダイとしての好きってこと?」
「違うよ」
「なんで。振ったじゃん!さっき、ごめんって言った!」
「そのほうがいいと思ったんだ。俺じゃ、サチを幸せになんて出来ないって、そう思ってた」
不服そうな顔をするサチの手をぎゅっと握る。
俺はふう、と息をついた。随分勝手なことを言ってる。
「…芹生に幸せにしてもらいたいなんて、思ってないよ。けど、わたしは芹生の隣にいたいの。じゃなきゃ、嫌なの」