同居から始まる恋もある!?
身体を震わせる彼女が、心の底から愛しいと思った。
「そんなこと言わないでよ」
「芹生…」
「幸せにしたい。それに俺も、サチと一緒じゃなきゃ幸せになんてなれないんだ」
誰かと一緒にいたいなんて、そんな風に思ったのは、きっと生まれて初めて。
それが他でもない、君であることがこんなにも嬉しい。
そんなことを理解するのに、随分遠回りをしてしまったけど。
「……うん」
自然と笑顔が浮かぶ。温かい何かが胸に込み上げて、俺はサチに触れるだけのキスをした。