同居から始まる恋もある!?
after summer


―――

――





「こんばんわ」


扉を開けると、カランと鈴の音が鳴った。

カウンターから芹生が顔を覗かせる。


「やっほー、サチ。もうちょっとで準備終わるから座って待ってて」

「うん、ありがとう」


そう言えば、芹生はニコっと笑って準備に戻る。


―芹生に告白をしてから、二週間が経った。

きょうは店を貸しきって、彼が尊敬するBar Rokka Balladのマスターの快気祝いだ。

芹生と律さん(彼にそう呼ぶように言われた)、それに律さんの彼女の茜さんで準備を進めていたらしい。

< 164 / 173 >

この作品をシェア

pagetop