同居から始まる恋もある!?
「外、暑かった?」
「うん、9月だけどまだまだ残暑が厳しいね」
「これでも飲んでて」
そういって、差し出されたアイスコーヒーを受け取る。
芹生と、まさか夏が終わったいまでもこうして一緒にいられるなんて思わなかった。
「なんか、夢みたいだな」
思わずそう零せば、芹生は小さく笑ってわたしにキスをする。
「現実でしょ」
「……はい」
「ちょっと、俺もいるの忘れてねえ?」
ハッとして振り返れば、そこには律さんが不機嫌そうな顔をして立っていた。