同居から始まる恋もある!?

「いいでしょ?ずっと、こうしたかったんだもん」

「勿論」


芹生が、ぎゅっとその手を握り返してくれた。


「そういえば、来る途中に秋茜を見たよ。もう、夏も終わりだね」

「……うん。なあ、サチ」

「なに?」

「俺、今度実家に顔、出しにいこうかな」

「おばさん、きっと喜ぶよ」


だといいな、そう言って芹生は微笑んだ。

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