同居から始まる恋もある!?
「それって、俺が超格好悪い夢じゃねえか。大体、あの日、結構財布んなかお金入ってたのに」
「一文無しだったんだよね」
「……けど、さ。そのおかげで、サチこういう関係になれたんだよな」
悪いことばかりじゃない。
武はニヤリと笑ってそんなことを言い、わたしにキスをする。
角度を変えて何度も。
次第にそれが深くなり、武はゆっくりと起き上がって気づけばわたしの真上にのしかかっていた。
身体の表面の、もっとずっと奥が、じりじりと熱を帯びていく。
確かに今、武がほしいと思う。
「サチ、シていい?」
「……珍しいね、そういうこと聞くの」
いつもは聞かずに手を出してくるくせに。武はなにかを考えるそぶりをして、ゆっくりとわたしのTシャツを持ち上げて顔を埋めた。
「あいつには絶対渡さねェ」
「え、…っぅぁ!」
一気に引きづりこまれて、目の奥がチカチカと点滅する。
武の言葉に気になるところはあったものの、あっという間に思考は麻痺して、押し寄せる快楽にのまれ、息つく間もなくシーツの奥へと消えていった。