同居から始まる恋もある!?
Summer #7
『嫌だねえ、サチ。大人の活動時間はこれからだぜ』
そんな台詞を残して、夜の街に出て行った芹生。
結局その日、彼が家に帰ることはなく、わたしはまるで惰性のごとくテレビを眺め、日付が変わる前にベッドに入ったのだった。
「ふんふん、ふふん……」
「……美帆」
「ふん、ふふ……あ、なあに?サチ」
「随分ご機嫌ですね」
昼過ぎ、図書館である程度課題を進めたあとに、カフェテリアでランチをしようとすれば、そこには鼻歌を歌う美帆がいた。
「えへ、わかる?サチ、鋭いね!」
いやいや、誰が見ても丸わかりでしょうよ。