同居から始まる恋もある!?
「なんで、武君がそんな心配そうな顔するの。おかしいでしょ」
「心配なんてするわけねえだろ!つか、サチのヒモなんかやってねえで、ホストでもなんでもしてさっさと家出ろっ!」
「うわ!なんか、いきなり超失礼じゃね?つか、敬語忘れてるよ」
「いい歳して、"超"とか言うな。大体、敬うとこがねえのに、敬語なんて使えるか!」
武君は、顔を真っ赤にしながらそう怒鳴った。
どうやら、彼なりに心配をしてくれたようで、「サンキュー」とお礼を言えば、フンと愛想なくつき返されてしまった。
「それじゃまたね、武君。サチと仲良くね」
「……アンタに言われなくても」
背を向けて、ひらひらと手を振る。