夏のできごと
翌日
「雅ーおっはよ…う…、
どうした?顔色悪いよ、」
「菜々…、ごめん。
大丈夫だよ。」
川合 菜々
雅の親友。
背丈は菜々より少し高い。
髪が長くてとても女の子らしいのが
菜々の特徴。
「本当に大丈夫?保健室行く?」
菜々は本当に心配そうに
私の顔を見る。
蓮と別れた、なんて
朝から言えない。
「ご、ごめん!!
ちょっと最近、寝不足なんだーっ。
今日は家庭科で寝れるし!
大丈夫だよっ。」
そう明るく見せると
菜々は大きくため息をついて
私に言った。
「杉本となんかあったの?」