1ast present

「…あれっ?ケータイ光ってんやん」

あたしはやっとそれに気がついて
ケータイの画面を見た。


着信一件 受信五件


由佳から電話とメール二件。
それから体の関係がある人からも二件。

それと

「あっ…」
紹介してもらった子。

何故かちょっと緊張しながら
メールを開けた。


『どーも、陸っす。こっちこそよろしくな☆』


「…ふ、普通〜っ」

ただ挨拶されただけなのに
何かちょっぴり嬉しくて

普通な返事がおもしろくて
思わず笑ってしまった。


『陸くんね!
返信遅くなってゴメン(>_<)
うちらってタメだよね?』


「送信…っと」
文章おかしくないかなあ?

返信はびっくりするくらい早かった。


『つか、君つけんでえぇよ☆
タメやで〜。』


『じゃあ陸で☆
タメなら話しやすいね(^-^)
よかった。』


あたしも返信を急いでしまう。

その後も何通かメールが続いて
あたしが家に着くまでの
本来暇な時間は、すごく楽しかった。
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