1ast present

信号を渡り終えたところで
白いジャケットを着た男の人に、
あたしは手を引かれて車に乗り込んだ。

「黒とピンクのワンピース…
早紀ちゃんよな?」
「あ、はい、早紀ですっ」
「可愛いじゃん♪俺ら、陸の連れやで☆」
「やっぱり」

そうだったんだ。

♪♪♪♪♪〜♪♪

「はいっ」
あたしは再び電話をとった。
『お、早紀ぃ助かったか?』
「う、うんっ平気だよっ」
『よかったーっ!!マジよかった!
途中で電話切れたきん
駄目やったんかと思ったし!』
「ごめんねっありがと、こんなに人数集めてもらって…」

あたしの乗ってる車の護衛バイクや
後ろからやって来た人たちを合わせると
だいたい30〜40人

『びっくりしたやろ〜っ?あいつら、
俺の電話一本で集まったんやで☆』


あたしはびっくりして
思わず聞き返してしまった。
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