1ast present

「今日も稼いだね〜早紀っ」
「…そだね」

事を済ませたあたしと由佳は
男より先にホテルをでた。

「でもまさか5も入るとはね〜っ!
流石早紀♪」
「ねぇ由佳」

あたしは由佳の話を裂くように言った。

「ん、何?」
「由佳、今日一人で帰んなよ。
あたし用あったんだ」

「だいじょーぶ?一人で。襲われない?」
「へーきへーきっ」

なんか、今は由佳と居たくない…

「そぉ…じゃあまたメールするきんっ」
「了解っじゃぁばいち〜っ」

軽く手を振って、笑顔で由佳とわかれた後
由佳の背中が人混みに紛れて
見えなくなったのを確認して
あたしは即座に路地裏に回る。

「…うっ!!」

口の中に残ってる
あの男のモノの味や感触が
消えない。
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