1ast present

「まあまあ…で、二回目はキス。
ガチでブッツンてキレてさ、ソコの壁の穴、
さっき俺の拳で作った」

陸はしらけた顔で手をぷらぷらさせる。
壁には確かに大きな凹みができてる…
あたしのために怒ったって事かな?

なんだか首もとがくすぐったくなる気持ちがした。

「…へへ♪陸ありがとね」
「ん、うん。
あっ!つか今度俺様を心配させるようなことしたら
ビンタ一発な☆」

「やぁだよぉ〜壁に穴あける人に叩かれたら
あたし命ないかもやんっ」
「あはははっちゃんと生かすっ!
それかプロレス技掛けるきん
覚悟しろよ?」
「えぇっっ?」

「あははははっお前マジで可愛いなあ♪
中坊相手してるみてーじゃんっ」
「それは単にあたしが餓鬼って
言いたいだけじゃんかっ」

むっとして顔を膨らませる。
…あたしだってもう子供じゃないもん。

それをみた陸はあたしの目の前に座った。

りあたしの膨らませたほっぺを触ったかと思うと
いきなり顔が接近してきた。

えっ ―もしかしてキ…
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