1ast present
「か、可愛いとかお世辞じゃん。飽きるほど言われたよ
可愛いとか美人とか…
結局のとこ、そぉやって
煽てて体目当ての奴多い。
あたしの中身は見られない…
ただのぬいぐるみだって…思う」
あたしは視線を逸らしながら言う。
結構本音を吐いたつもり。
だってそうでしょ?
みんな外見ばっかり。
着飾って化粧してちょっと男に
効きそうなテクを使うだけで
コロっといっちゃう。
「…ごめん。あたし…」
余計なこと…だったかな。
「俺さ」
陸があたしの言葉を裂く。
「俺、早紀が売りやってんの解っとった。
初めてみた時から。
…実は俺ら、もっと前に会ったこと
あるんだけど覚えてない?」
「えっ…もっと前??」