1ast present

重なった唇が離れたとき
あたしはゆっくりと瞳を開けた。

「…っ ヤバい」

陸が顔を真っ赤に染めて
あたしから目を背けた。

「陸真っ赤じゃん♪」
「! ぅるせっ」

そう言ってあたしを
ぎゅっと抱きしめる。

「…どうしたの?」
「…あ〜…ヤバい。
早紀、俺どうしよ?」
「何?」

「早紀んこと、結構本気かも…」

陸の腕の力が少しだけ
強くなったのを感じた。
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