1ast present
「…あたし学校さぼっちゃった」
あたしは照れを隠すように話題を変えた。
「あ、そっか今日平日か」
「うん。あ…ケータイ光ってる」
片手にとって開いたケータイの中は
クラスメートや連れ、
なぜかアドレスを勝手に知られてる男子から
あふれるほどのメールと
呪いなんじゃないかと思うほど大量の
電話の着信と伝言メモで
ごちゃごちゃだった。
こーなったらもー返しようもないじゃん…
「うーわ、すげーなυ」
陸が横からケータイをのぞき込む。
「愛されとるな〜お前っ」
「愛されてるってか…もはや呪いでしょ」
「あはははったしかに〜」
「何て言い訳しよう?」
「男ん家泊まったってゆえば?」
何事もないようにさらりと言う。