Rain Candy
朝から雨だと憂鬱だった…

だった…


教室の端、窓際でそっぽを向いている君を見つけると

昼休みが待ち遠しくなる…



また来た…飴くん…
友達…いないの?



飴くんじゃねぇよ…、と言う前に手の平の飴が奪われる。


言われたくねぇよ…
お前こそずっとそこいて、友達いないのかよ?

うん…いない…



しまった…、気まずくしたか…

よく分からないが、君の瞳は雨を見つめたまま…



じゃ、じゃあ…
友達になってやろう…か?

…飴二個…



……………、?。あぁ、飴二個で友達になってあげると?差し出された小さな手が言っている…



恐る恐る飴を二つ、手に置こうとする。


ガシッ!


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