Rain Candy
休むことを知らない雨は今日も降り続く…
君を校舎裏に呼びだしたのは、どうして伝えたいことがあるから…
「俺と、付き合ってください。」
気持ちはふやけることなく固まっていた
願うなら、君と一緒に、雨の下にいたい。
例えるなら…
返事をすることなく、上を向いて話しだす君。
飴くんは、お空で輝く、おっきな飴。
いつもみんなの中心
心も体もあっためる
優しい飴…
でも、私は違う…
ただ地面に落ちるだけの、不安定な、水飴…
あなたとは一緒にはいられないの…
だから、答えは…
「ごめんなさい。」
一人の校舎裏
傘はさしている
雨は小降りに…
でもなんでかな?
目の下には雨が流れていく…
頬が濡れる…
傘はさしているのに…