べいびー☆ぱにっく



………







視線が…痛い。

さっきっから、痛かったけど…


ここはエレベーター内…


辛い。




「あっらぁ~可愛い赤ちゃんね♪」

気さくなおば様が声をかけてくる


アタシはゆきの不機嫌そうな顔を見逃さなかった



ゆきはおば様に背を向ける

『話しかけんなババァ』的なこと言わなかっただけましか。


「あ…ありがとうございます」

ん~…返しはこんなんでいいのか?


きっと、周りからジロジロ見られてるアタシ達を庇う為に話しかけてくれたと思うんだけど…


ちょっと、…ほんのちょっと。



この状況で話しかけられんのは…


辛…い。



………かな?



本当ッッッおば様は悪くないんだけどねっ!


ゆきが超不機嫌…だし


なにより、アタシ達はきっと…




「よかったわねぇ~
ママとパパとお出かけねぇ~」


う゛!!

やっぱり。


夫婦&親子に見られてる…




ジロッとおば様を睨むゆき


おば様はゆきの視線に気付いていないが、一応軽くゆきを蹴っといた

ぴょんと跳ね、こちらを睨んでくる



お~…怖っ


< 110 / 152 >

この作品をシェア

pagetop