べいびー☆ぱにっく



――◇◆―


今更だけど、サッカー部のマネージャーってなにすりゃいーのだろう。



「セーラー服でも着て『頑張ってー(はぁと)』みたいな感じ?」


隣でなにやらメモをとっている愛弓に訊くと、はぁーとため息をつかれた


「なによ、そんな少女漫画で蓄えてきたよーな知識は。」

「だってマネージャーといえば、セーラー服でしょ?」
「…どっかのエロ親父か。」



ひっどー(泣)



―ぬぅっ

「永崎さん、お水くれる?」
「のわーーーー!!!!」



び、びっくりした…


「どうしたの?永崎さん。」

「こ、国谷先輩!!その、ぬぅ…っと現れるのやめてください!!心臓に悪いです!!」


けろっとした顔をした国谷先輩……いっつも、突然現れるんだよね…




しかも、気配ないし。

「普通に登場しているつもりなんだけどなぁ、」

「いや、あの…もっと気配を出してとゆーか、静かすぎるんですよ、国谷先輩!!」



ミネラルウォーターを渡すと、先輩はごくりと飲んで、うーん…と考えた



「考えとく。」


……?

今、ニヤリッと笑ったように見えたのは気のせい?




「ひかる、水!!」

「はーいっ…て、コラ!!」



ギロッ―と睨む先には、ゆきの姿


「はぁ?なんだよっ」



「君は亭主関白な夫か!!国谷先輩みたいにもっと優しーく…」

ミネラルウォーターを渡すと、ゆきは何故か口を尖らせた


「なんで俺があんな奴…」
「…え、なに?」




「なんでもねーよ!!」


………むっかぁ!!

「この万年反抗期ーーッッ!!!!」



「あんだとーッッ?!?!」








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