べいびー☆ぱにっく
なんかめっちゃ睨まれてますけど?
「なんですか?」
「…」
「本当っまるで子供ですね。親が泣きますよ?」
「親なんていねーよ。」
…え?
「…」
黙っているアタシを見て不良さんは不服そうな顔をする
「なんだよ。同情なんていらね―かんな。」
「これで分かりました。」
「はぁ?」
親がいない…その言葉を聞いて、この人の行動の理由がなんとなく分かった
「そんなの甘えですね。自分がこの世で一番不幸だとでも思っているんでしょう?」
「っな!!」
「図星か。」
アタシはじっと不良さんの目を見た
「甘えんな!アンタの不幸はね!アンタが過剰評価してるだけなんだからっ!!」
「人の気も知らねぇくせに、偉そうなこと言うな!!」
「…分かるよ。アタシも少し前まで今のあなたと同じ眼をしてたから…」
正直不良さんが何を思ってたのかは分からない。
もしかしてアタシはとんでもないことを言ってしまったのかも…
「アンタ名前は?」