べいびー☆ぱにっく
「―はっ?」
いきなりの質問に自分でも素っ頓狂な声を上げてしまったと思う
「美夢の親を探すべきだって思うか?」
ゆきはそんなの気にも止めず真剣な顔で聞いてきた
「………うーーーん。」
難しいな…
「ゆきは探すべきだと思うの?」
ゆきの真剣な顔は眉間にしわを寄せた難しい顔にと変わる
「…分かんねぇ。」
「だよね。アタシも分かんないよ。」
ゆきが顔を上げびっくりしたような表情をした
「でもね。夢斗さんは美夢ちゃんを本当に大事にしてたんだなって思うよ。」
「え?育児放棄したやつなのに?」
「うーん。確かに言葉にしちゃえばそうなると思う…けど」
どうやったら上手く言葉に出るのかな?
しばらく悩んでも適切な言葉がでてこない
「けど…なんだよ?」
「う~ん。結局、夢斗さんは美夢ちゃんを自分が一番信頼してる人に預けたじゃん」
アタシが呟くとゆきは…まぁな。と頷いた
「それも美夢ちゃんのこと、考えての結果だし。代々、美夢ちゃんのことを真剣に考えて…育てたいけど、育てれない。…からこうゆうことになったんじゃないかな~って思う。」
長い説明をゆきは黙って聞いてくれた
「…うん。待とうよ…ゆき。
美夢ちゃんのお父さんが…いつか来てくれるのを…」
少し驚いた顔をしたゆきは、フッと優しく微笑んで
「だな。」
と呟いた
「…ゆきってそんな風に笑うんだね。」
思わず呟くとゆきはぎょっとしてこっちを見た
「…は?」
「なんか、いいよ。その顔♪」
ゆきはカーっと顔を真っ赤にした
「…るせぇよ。」