べいびー☆ぱにっく
――◆◇―
どれくらい眠っていたんだろ?
「――さん。――永崎さん」
ハッとすると目の前には白い壁
洗剤のいい匂いがするタオルケット…
「あら。起きたのね。永崎さん」
「……あ。はい。」
声をかけていたのは、保険医の里村先生だ
アタシは滅多に保健室を利用しないから分からないけど
すごく美人で男子に人気があるって聞いたことがある
本当に美人…
「どうしたの?」
そういって髪を耳にかけるしぐさは、同性からみても見惚れてしまいそうだ
――って!!んなことは今はどうでもいいし~!!
「あの…あ、アタシ…」
「あら?覚えてないのね。あなた体育の時間に倒れたのよ?
しかも寝不足で。」
「はぁ!?!?!?」
そ…そういえば…
「あ?思い出した?」
「…はい。なんとなく。」
里村先生はフフッと笑った