芹沢学園生徒会!
「とうちゃーくっ!やったー!」
「ぜぇっ…はぁっ…」
男子生徒が嬉しそうに言った頃には、私は息も切れ切れに膝に手をついていた。
日頃の運動不足をこんなところで後悔するとは。
「よーし…それじゃ、いざ!」
「いざじゃねえぇぇ!!」
男子生徒がお構いなしに生徒会室のドアノブに手をかけた時、私はようやく声を上げて言った。
「あなた一体誰なんですか!?生徒会室は教師と執行部以外の生徒が許可なく入ることは禁じられています!何か用があるならきちんと教務室で担当の教師に申し出てから入室するようにしt」
「はいっ!」
男子生徒が相変わらずの笑顔で何かを差し出してきた。