ヴァンパイア執事! 〜禁断の恋は永遠に〜
プロローグ
ヴァンパイアが私を見ている……

今にも、私を食べたそうな瞳(め)をして。


ヴァンパイアが私を食べちゃう……


私の匂いを嗅いで。

私の血の香を、薔薇の匂いを嗅ぐようにして…。


ヴァンパイアの瞳(め)が力強く私を見ている。

私は、金縛りにあっているかのように身体が動かなくなった。


一気に恐さが増していた。

そして、ヴァンパイアは私の首筋を咬もうとした。

でも、ヴァンパイアは首筋まできて戸惑いを見せた。

多分私が、今にも泣き出しそうな顔をしていたからだろう……


見間違いだと思うが、その時ヴァンパイアは少し悲しそうな顔をしていた…。





そのあとの記憶は、
私の中には、無かった。
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