君の隣
罠の行方

日曜は朝から雨が降っていた。


この雨が、彼女の不安も洗い流してくれれば良い。



約束の10分前に待ち合わせの駅に着く。


そこに彼女の姿はない。


そのうち、来るだろうと、何気なく辺りを見渡す。


すると、近くのカフェでカップを持つ彼女を見つけた。


俺に気付かず、カップに口を付けると、ため息をつく。


その姿に胸を締め付けられる。




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