君の隣
君の隣に

考えて物を言うのは、彼女の長所であり短所でもある。

人を傷付けないように言葉を選べるけど、それが自分を追い詰める事もある。


「君はいつも自己完結してしまう。
…君はどう思ってるの?
俺の事は考えずに、君の気持ちを教えて欲しい。」


俺は彼女を見つめ、彼女の本音を待つ。


「大丈夫。どんな答えでも、受け止める自信があるから。」


できるだけ、優しく言う。すると、彼女は顔を上げ、


「…私は、ずっとあなたを好きでいると思う。
ただ、他の子みたいに、四六時中、一緒に居たり、一日中、メールのやり取りはしたくない。…そういうの、めんどくさいなって思う。
彼氏に依存、したくない。
自分勝手だけど、私はこういう付き合い方しか出来ない。
無理に合わせられない。」


と言った後、再び俯き、顔を隠した。





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