謳う者

その村に1人暮らしの少女が住んでいる。
名はリーゼ。
金髪の短い髪が凛々しく感じさせ、青い瞳が輝く。
行動力、思考力ともに文句のない彼女。
3年前に傷だらけの体でこの村にたどり着き、家を貰い暮らしている。
何故、この何もないルーダ村に来たのかは分からないらしい。
リーゼ自体、記憶喪失なのである。
住人達が怪我の事を聞いても明確な答えはこの3年間出てこなかった。
だが住人達は気にとめず、彼女に居場所を与えた。
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