Step Forward
学校の講堂に着くと、たくさんの生徒が座っていた。私も、ボードに貼り出されているクラス表を見た。
1年B組18番
席に着くとみんな友達作りをしていた。

「かわいい~」
「足細い~」

みんなみんなお世辞ばっかり。
そうやって、新しい環境で1人ぼっちにならないように置いてきぼりにならないように、必死で嘘つくんだ。
「ばっかみたい」
私は、そう呟き鼻で笑った。

私は、友達はいらないなんて言わないけど自分が心から信じれる友達を作りたい。
だから、あの子たちの輪には入らなかった。
入れてって一言言えば喜んで入れてくれるだろう。
自分でも、入ったら楽な気がするけどなんとなく入る気がしなかった。
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