幸せの結末
上品に着物を着こなした女性の後ろを付いて行く。



「こちらでございます。」


襖を開けると、畳の部屋の真ん中に、

いかにも大会社の社長の家に置いてますみたいな木のテーブルが有った。


「今、お料理をお持ちいたしますので、ごゆっくりどうぞ。」



パタンと襖が閉まり、隆と二人きり。


「座れよ。」


自分家の様にサラっと言う。


「しっ…失礼します。」


隆と向かい合わせに座った。


この掛け軸…誰が書いた物だろう。


てか、床の間の壷…いくらするんだろ?

まあでも、私達庶民の家にはない事だけは分かる。



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